伝統の技「注染染め」で
1枚1枚手作業で染め上げる
染め職人の技にふれる
七夕をモチーフにしたてぬぐいです。
小さくてかわいいぽち袋。
そこに織姫と彦星、笹飾り、天の川など七夕のモチーフを描きました。
七夕に素麺を食べる習慣は、中国の故事に「7月7日に索餅(そうさい:素麺の元になったもの)を供えると無病息災によい」という言い伝えがあり、それが日本にも伝わって、七夕に索餅を供えるようになったといわれています。
注染染めにより色づけされています。
ラッピングや弁当箱などの包みに、お手拭きやタオルに、ファッションのポイントに。
■注染について
注染(ちゅうせん)とは、その名の通り染料を注ぎ、染める技法。
一度に20枚から30枚染めることのできるこの技法は明治時代に、大阪で生まれました。
一枚の布をじゃばら状に重ね合わせて表からと裏からの二度染めていきますので裏表なくきれいに染まるのが特徴です。
また、注染には多くの工程があり、すべてを職人が手作業で行うのでひとつとして同じものは存在しません。
職人の手作業だからこそ表現できる、繊細でやさしいぼかしやにじみの何ともいえない風合いが注染の一番の魅力といえます。
■てぬぐいのお手入れ
- 洗濯の際は、他のものと一緒に洗わず、合成洗剤や蛍光増白剤・漂白剤は
使用しないでください。 - 洗濯後は、形を整えて陰干しを。
- 濡れたままでの放置やつけおき洗いはしないでください。
- また洗濯後は多少の縮みが出ます。アイロンをかける際は、霧吹きで湿らせるか
スチームでお願いします。 - はしの切りっぱなしになっているところが、使って、洗っていくうちにほつれてきたら、
横糸のみハサミで切って処理してください。よりほつれにくくなります。
大阪府堺市。
大阪府内で人口・面積ともに2番目の都市です。
大阪市内の中心地より南に位置し、かなりディープな下町風情を醸しています。
いわゆるベタ、典型的な大阪人が多く、祭りの時期になるとすさまじく燃える、他の大阪の人からしてみても、ちょっとおもしろい町です。
明治以降は紡績を中心に栄え、小さい町工場が続々と、ほうぼうに建てられました。
また戦後の高度成長期からは大阪市のベッドタウンとして、一戸建ての家も続々とできました。
堺市は、家と工場が混じりあい隣りあってるような街並みです。
市内には石津川という小さな川が流れています。
これは昔、染めたさらしをここで洗っていたといわれています。
受け継がれてきた注染染めで、1枚1枚手作業で染め上げる
大阪の堺という人なつこい町で注染という染めの技法を使ってかれこれ何十年もコツコツとモノづくりをし続けてきた染め工場が届ける手ぬぐいブランドです。
これまで培ってきた伝統の技を活かしながら作家さんのセンスをかけあわせ、今の時代にそぐうかたちにする。
作り手と使い手の縁をとりもち注染への理解が深まり心を寄せてもらえるように。
堺市というこの町で、ずっと昔からやってきたことをこの先も、このまんまずっと、やり続けられるように。
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