「晩酌ってメリットあるの？もしかして太る？」晩酌のいいところとは？

仕事終わりに1杯。

職場の近くで少しだけお酒をひっかけて、頑張った1日のご褒美にお酒を嗜む方も少なくないのではないでしょうか。

それと同時に、寄り道せずに家でゆっくりと晩酌をする方も多いのでは？

いざ晩酌してみると、自分好みのお酒やおつまみで食卓を占領でき、誰に気を遣うこともなくお酒タイムを存分に味わえる贅沢な時間を過ごせるので、居酒屋とはまた違った楽しみ方ができたりします。

しかし！

その楽しさからつい飲みすぎたり、食べすぎたりしてしまうことから

「晩酌は太る」

といわれていたりします。

晩酌は本当に太るのか？

太るなら、晩酌は控えた方がいいのか？

今回はそんな晩酌にメリットはあるのか、解説していきます。

[記事の内容]

・やっぱりお酒は太りやすい？

・つまり晩酌はしない方がいい？

・晩酌の3つのデメリット

・晩酌の3つのメリット

・晩酌のメリット(おまけ)

・晩酌の結論

やっぱりお酒は太りやすい？

結論からいうと、やっぱり「お酒は太りやすい」です。

アルコールは糖質の含有量が多く、ビールやワイン、日本酒などは飲み過ぎてしまうと糖質を過剰摂取してしまうことになります。

焼酎など比較的糖質が低いお酒でも、体内でアルコールが分解される過程において中性脂肪が形成され、内臓脂肪や皮下脂肪の増加を促進するため、飲み過ぎてしまうと太る原因になってしまいます。

適量であればさほど影響はありませんが、飲み過ぎには要注意！

つまり晩酌はしないほうがいい？

お酒だけでは太る要因にはならない

お酒は太る原因になる場合はもちろんありますが、太るのは決してお酒のせいだけではありません。

普段の食事や運動も含めて栄養摂取を考えなければなりません。

アメリカの医学者の調査によると、約1万人を対象に飲酒者の栄養素の摂取量を調べたところ、アルコール摂取量の増加は肥満とは結びつかないと結論されています。

また、アルコールが太る要因かどうかを調べた研究では、食事中のエネルギー量を減少させ、アルコールでその分のエネルギーを補填しても体重は維持できず、太る要因にはならないことが確かめられています。

晩酌の3つのデメリット

とはいえ、好きなだけアルコールを摂取してもいいというわけではありません。

そして、晩酌にもデメリットがあります。

1.アルコール依存になりやすい
2.様々な臓器障害のリスクに注意！
3.経済的負担

アルコール依存になりやすい

毎晩好きなだけ飲酒してしまうと、アルコール依存症が起こる場合があります。

大量の飲酒をしてしまうと、しだいにお酒を飲まずにはいられなくなってきます。

そこまで気分じゃなかったり、多少体調が良くなくても、つい飲んでしまう。

おいしくて楽しいがあまり、いつもの量では酔えなくなり、もう1杯とお酒がすすみ、意識を失うまで飲み続けてしまうなんてことも。

お酒が切れるとイライラしてしまったり、手が震えたり、脂汗がでたり、などの症状があらわれたり、ひどいときは幻覚症状があらわれてしまうことも。

こうなってしまっては日常生活に支障をきたしてしまいます。

また、アルコール依存症はうつ病を合併しやすいことが挙げられています。

アルコール依存症にならないよう気をつけて楽しむようにしましょう。

様々な臓器障害のリスクに注意！

適度な食事と飲酒はいい面もありますが、量が増えてくると脂肪肝、アルコール性肝炎などの肝臓障害が引き起こされます。

また全身の様々な臓器に障害をもたらします。

主な身体的障害ではメタボリックシンドロームのリスクが高まります。

メタボリックシンドロームは、動脈硬化を起こしやすく、心臓・血管病の重い病気になるリスク高い状態です。

また、他にも肝臓病や膵臓病、循環器疾患や癌などのリスクも起こる可能性があります。

量に気をつけ、運動する習慣をつけていきましょう。

経済的負担

とても現実的ですが、晩酌により経済的な負担も起こってしまいます。

ビール缶1本200円だとすると

1年間毎日1本飲むと…73,000円

1年間週5日1本飲むと…約52,000円

毎日2本飲むと1年間で15万円ちかくになります。

あくまで1本200円の計算ですので、違った種類のビールや、アルコールとなると、かなりの経済的な負担になってしまいます。

家計の余裕のあるないに関わらず、アルコールによる支出はばかになりません。

ぜひご家庭で相談をしながら楽しむようにしましょう。

晩酌の3つのメリット

少しこわい話題になってしまいましたが、反対にメリットもあります。

主なメリットでは

1.血行がよくなる
2.食欲が増す
3.ストレスを緩和する

血行がよくなる

アルコールには、血行をよくする働きがあります。

適度な飲酒は血流障害を防ぎ、虚血性心疾患や脳梗塞をおさえるメリットがあります。

また、お酒を飲まない人と比べて、適度にお酒を飲む人の方がリスクが低い傾向があります。

厚生労働省の調査によると、男女ともに1日平均23g未満(日本酒1合未満)でもっともリスクが低いとの結果がでています。

昔からお酒は「百薬の長」といわれるくらい、適量飲酒はかえって健康にいいのです。

あくまで適量です。

食欲が増す

お酒を飲むと、アルコールの血中濃度が上がり、胃液の分泌を促すので食欲が増します。

また、体内に入ったアルコールが食欲を刺激する脳の神経細胞に働きかけるからであるとも考えられています。

アルコール健康医学協会によると

お酒を飲むときに栄養バランスの摂れたタンパク質や脂質を含んだものを食べると、アルコールと胃の粘膜の接触を緩和し、アルコールの吸収のペースがゆるやかになり、それによって胃腸障害を予防することができます。

食べものによって胃が活動し、腸との間に弁膜を閉じることで、アルコールの腸への移動を遅らせることもできます。

また、食べものに含まれる水分は、血液中のアルコール濃度を薄める役割も果たします。

とされています。

「晩酌するとつい食が進んでしまう」といわれるように、お酒を飲むと食欲が増しますが、食べることもひと工夫することで、上手な晩酌ができるようになります。

食べ過ぎも注意！

ストレスを緩和する

適度の飲酒はストレスを緩和し、心を和ませます。

適量の飲酒により、精神的な緊張をほぐしてストレスを緩和する「リラックス効果」があります。

最近の研究では、お酒を飲むと幸せホルモンのドーパミンや、不安な気持ちをおさえるセロトニンを分泌させることがわかっています。

また、ワインやウイスキーなどの香りにもリラックス効果があることや、ビールのポップの香りにはアロマ効果があります。

このようなリラックス効果が、人間関係や仕事の疲れをやわらげたり、精神的なストレスをゆるめたりします。

あくまで適量です。

晩酌のメリット (おまけ)

おまけとして、こんなメリットも。

それは「家庭内を円滑にする」ことですね。

おいしい食事とお酒は家庭内のコミュニケーションを円滑にします。

お酒によって、普段言えないような本音や本心が言えることも。

ストレス緩和や緊張を和らげる効果が働き、本音を話しやすくコミュニケーションに深みがでます。

家庭内とはいえ、普段なかなか時間がなかったり、つい本音を言えなかったり。

晩酌をしながら、普段言えないことを話してみてはどうでしょうか。

悪酔いは厳禁です。

晩酌の結論

適量のお酒は楽しい気持ちをさらに増加させる効果や、緊張感をやわらげたり良好な対人関係を促す効果をもち、ストレスを解消させます。

しかし、飲み過ぎや食べ過ぎによって肥満の原因になることも事実です。

「適度に飲んで楽しむこと」

お酒は適量を守り、おつまみには野菜や海藻類など、ビタミンやカリウム、食物繊維などが多く含まれた食品を上手に取り入れ、総カロリーも意識しながら、健康的な晩酌を楽しんでください。

リラックスしながら楽しめる晩酌は至福の時間であることには間違いありません。

そんな幸せなひとときを少しでも長く、多く堪能できるよう、「〇本まで」「〇杯まで」など、自分なりの晩酌ルールがあるといいかもしれません。

メリットとデメリットをしっかりと理解した上で晩酌を楽しみましょう。