伝統技法で
1枚1枚を手作業で染め上げる
職人の技が光るデザイン
梅の木をモチーフにしたデザインのてぬぐいです。
春に先駆けて花を咲かせる香り高い梅。
「満開の頃にはメジロもやってきて春本番」
そんな風景をイメージしてデザインしています。
奈良時代に梅を鑑賞して楽しんでいたのが「お花見」の起源ともいわれており、そんな古くから日本人に愛されてきた梅の花を手ぬぐいいっぱいに描かれています。
注染ならではのぼかしと優しい色合いで春の訪れをお届けします。
注染染めにより色づけされています。
ラッピングや弁当箱などの包み、お手拭きやタオルだけでなく、軽食のマット代わりやティッシュケースのワンポイントなど、幅広くお使いいただけます。
注染について
注染(ちゅうせん)とは、その名の通り染料を注ぎ、染める技法。
一度に20枚から30枚染めることのできるこの技法は明治時代に、大阪で生まれました。
一枚の布をじゃばら状に重ね合わせて表からと裏からの二度染めていきますので裏表なくきれいに染まるのが特徴です。
また、注染には多くの工程があり、すべてを職人が手作業で行うのでひとつとして同じものは存在しません。
職人の手作業だからこそ表現できる、繊細でやさしいぼかしやにじみの何ともいえない風合いが注染の一番の魅力といえます。
てぬぐいのお手入れについて
- 洗濯の際は、他のものと一緒に洗わず、合成洗剤や蛍光増白剤・漂白剤は
使用しないでください。 - 洗濯後は、形を整えて陰干しを。
- 濡れたままでの放置やつけおき洗いはしないでください。
- また洗濯後は多少の縮みが出ます。アイロンをかける際は、霧吹きで湿らせるか
スチームでお願いします。 - はしの切りっぱなしになっているところが、使って、洗っていくうちにほつれてきたら、
横糸のみハサミで切って処理してください。よりほつれにくくなります。
大阪府内で人口・面積ともに2番目の都市である大阪府堺市。
大阪市内の中心地より南に位置し、かなりディープな下町風情を醸しています。
明治以降は紡績を中心に栄え、小さい町工場が続々とほうぼうに建てられていきました。
また戦後の高度成長期からは大阪市のベッドタウンとして、一戸建ての家も続々とできました。
堺市は、家と工場が混じりあい隣りあってるような、モノづくりと生活が一体化している雰囲気のある街並みです。
市内には石津川という小さな川が流れています。
この石津川では昔、染めたさらしをここで洗っていたといわれています。
受け継がれた注染染めで、1枚1枚手作業で染め上げる
大阪の堺という人なつこい町で、注染という染めの技法を使ってかれこれ何十年もコツコツとモノづくりをし続けてきた染め工場が届ける手ぬぐいブランドです。
これまで培ってきた伝統の技を活かしながら、作家さんのセンスをかけあわせ、今の時代にそぐうかたちにする。
作り手と使い手の縁をとりもち注染への理解が深まり心を寄せてもらえるように。
堺市というこの町で、ずっと昔からやってきたことをこの先も、このまんまずっと、やり続けられるように。
そんな想いで1枚1枚を染め上げています。
注いで染めるから注染。
「にじゆら」の手ぬぐいは、すべて「注染(ちゅうせん)」と呼ばれる技法で染められています。
注染とはその名の通り、染料を「注いで」染める技法。
いじらしいほど純白の、1疋=25mほどのさらしもめんをじゃばら状に重ね合わせ、柄の入った型紙を木枠で固定し、木へらで防染糊をこすりつけます。
その上からじょうろで染料を注ぐことで、1度に30〜40枚分の手ぬぐいが染まります。
色を分けたいときは糊で土手を作ります。
染め上がった布には表と裏がなく、両面染まるのが特徴です。
染めが終わると「川」と呼ばれる洗い場で洗い流し、脱水、乾燥、仕上げます。
それぞれには持ち場の職人さんがいて、ひしめきあうように近いところで作業をしています。
よく見ると職人なりのクセがあり、指先をピンとそろえてなでるとか、注ぐ時にちょん、と上下にゆらすとか。
あまねくいえるのは、ツメがものすごく繊細で、ていねいやってこと。あたかも身体の芯まで染み込んでいるようです。
職人の手作業というアジ
職人さんがきっちりやってできる誤差だからこそ美しく、いとおしい。
にじゆらの手ぬぐいは工程上、すべてが寸分違わぬほどきっちり均一なわけではなく、ほんのちょっとした誤差が生まれます。
ただそれは職人さんが一生懸命、きっちりしようと必死でやって、できる誤差だからこそアジになる。
美しくいとおしい、人にも似た個性になります。
染め職人×作家
にじゆらの手ぬぐいに、どうしようもなく“人”を感じるのは、もはや職人さんの技だけでなく。
思わず二度見したあと、心をうきうき色に染め変える、ユニークな図柄もしかり。
参加してくださっているのは、さまざまな縁を通じで出会った、今をときめく作家のみなさん。
いろんなジャンルで活躍する彼らならではの感性で、注染染め、そしててぬぐいに新たなエッセンスを。
手をふいて、洗って、首に巻いて、洗って、テーブルに敷いて、洗って……そんな日々の所作をめんめんと繰り返すことで
手ぬぐいはてきめんに柔らかさを増し、肌になじみ、よい感じの風合いになっていきます。
もともとやさしい色あいが魅力の注染ですが、さらに異なる色どうしが溶けあうようになり、落ち着いてきます。
ぼろぼろになるまで使い込んで、どうぞ、自分だけの手ぬぐいを育ててみてください。
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