【いつでも炊きたて感覚?】冷蔵ご飯がパサパサにならないおすすめの保存方法とは?
冷蔵ご飯がパサパサにならないおすすめの保存方法とは?
あまったご飯や、まとめ炊きをしたときには「冷蔵保存」
冷蔵保存をしておけば、数日はご飯を炊かずに食事ができるのでとても便利。
その一方で、冷蔵したご飯を温めるとパサパサになってしまいますよね。
次の日ならまだしも、時間が経つにつれてどんどんパサパサに。
せっかく冷蔵保存しても、つい予定が変わって食べ忘れてしまうなんてこともあります。
また、水分を多く含んでいる炊き立ての状態でラップをしてしまうと、ご飯がべちゃっとしてしまうことも。
「冷蔵保存はどれくらい日持ちする?」
「冷蔵と冷凍はどっちがいい?」
「どう保存すればいい?」
今回は、冷蔵してもおいしく食べられるご飯の保存方法や、おすすめの保存容器をご紹介します。
【内容】
1.保存でご飯の味が落ちる理由
2.冷蔵保存の日持ちは「2~3日程度」
3.ご飯の最適な保存期間
4.冷蔵より冷凍?
5.冷蔵保存でもおいしくできないのか
6.冷蔵保存でもおいしく食べられる「ごはん専用保存容器」
7.まとめ
保存でご飯の味が落ちる理由
そもそも、なぜご飯は冷蔵保存をするとパサパサになってしまうのか。
それは、ご飯に含まれる「でんぷん」にあります。
でんぷんは、ご飯のおいしさを決める「甘さ」「粘り」「食感」のもととなる成分です。
でんぷんは水分と一緒に加熱(炊飯)すると、もちもちとやわらかく、消化しやすくなります。
この現象を「糊化(こか)」または「α(アルファ)化」といい、糊化されたでんぷんの状態を「αでんぷん」と呼ばれます。
この状態がキープされると、おいしさが保たれます。
反対に、ご飯が冷めると水分が飛んで、でんぷんが「老化/β(ベータ)化」します。
この老化が、味を落とす原因となります。
でんぷんの老化は「0〜5℃」が最も起こりやすいとされています。
まさに冷蔵庫の温度です。
では炊飯器での保温なら、と思ってしまいますが。
ご周知のとおり炊飯器での保温は水分が飛んでご飯が硬くなり、風味もなくなっていきます。
また、炊飯器のフタの開閉で水分が湯気となって蒸発すます。
フタを開け閉めをするたびに、どんどんおいしさが失われていきます。
冷蔵保存の日持ちは2〜3日程度
冷蔵保存したご飯の日持ちは「2〜3日程度」です。
お米の新しさに関係なく、新米でも古米も同様です。
3日をすぎるとご飯が劣化しパサパサになってしまいます。
また、2〜3日をすぎると食べられなくなるわけではありません。
ご飯が硬くならずおいしく食べられる期間が「2〜3日程度」になります。
とはいえ、ラップや容器で密封していても、冷蔵保存だとご飯は乾燥し劣化してしまいます。
できるだけ早く食べるようにしましょう。
ご飯の最適な保存期間
ご飯の最適な保存期間はこのようになります。
【ご飯の最適な保存方法】
炊飯器の保温:5時間以内
常温保存:半日程度
冷蔵保存:半日〜3日
冷凍保存:3日〜1ヶ月
常温保存なら半日程度保存できますが、夏場は劣化が早まるのでおすすめできません。
夏の暑い時期は冷蔵庫または冷凍庫で、ご飯を保存するようにしましょう。
冷蔵より冷凍?
保存でご飯がおいしくなくなる理由は冒頭のとおり。
そもそもご飯は冷蔵保存に向いていないといえます。
では、どう保存するのがいいのか。
それは「冷凍保存」です。
「冷凍ご飯がおいしい科学的根拠」
旭化成ホームプロダクツ調べによる実験データをご紹介。
ご飯のおいしさの指標を「α化度」で数値化し、炊きたてを100%とします。
【α化度】
炊きたて:100%
「24時間冷凍」
常温解凍したご飯:81.7% / 再加熱したご飯:97.6%
「4週間冷凍」
再加熱したご飯:98.6%
炊きたてとほぼ変わらない状態に戻ります。
冷凍で長期保存したあとでも、再び加熱をして解凍するのがポイントです。
さらに同実験において、ご飯に含まれる水分量を調べてみると
【ご飯に含まれる水分量】
炊きたて:59.8%
24時間冷凍:60.4%
4週間冷凍:57.8%
冷凍することで、4週間後もほぼ炊きたてと同じ水分量がキープできていました。
ご飯のおいしさには、水分量がかなり重要なため、これだけキープできていることは冷凍のよさといえます。
「冷凍してもご飯がやわらかい」
ご飯のやわらかさはおいしさのポイントの1つ。
力の大きさを表す指標「ニュートン」(数値が高い=硬い)においては
【ご飯のやわらかさ】
炊きたて:7.2
4週間冷凍:7.4
とほぼ変わりませんが、
24時間冷蔵:9.1
24時間炊飯器保温:8.5です。
冷蔵や炊飯器保存ではご飯が硬くなってしまうのです。
ご飯は冷凍保存であれば、水分量とやわらかさがキープされるだけでなく、加熱による解凍によってα化度もキープでき、おいしさを保てることがわかりました。
保存に「冷凍」がおすすめですね。
もちろん、何もしないよりは冷凍保存をおすすめします。
しかし、冷凍でもよりおいしく、やわらかいご飯を楽しむためには、保存方法が重要になってきます。
実は、ただ冷凍するだけではダメなんです。
「あまったご飯」ではなく「炊きたて」を保存する
冷凍してもやわらかくておいしいご飯を楽しむためには、「炊きたて」を冷凍することです。
炊きたてであれば、もちろんベストな水分状態と香りを守ったまま保存できます。
炊きたては、炊き上がった瞬間です。
炊き上がりをすぐに冷凍するだけで、かなりおいしい冷凍ご飯を作ることができます。
炊飯器の中で一定の時間が経過してしまうと、保温中に水分と香りが飛んでしまいます。
冷凍したときにパサついたり風味が落ちたりしてしまいます。
やわらくておいしい冷凍ご飯を楽しみたい方は、ぜひ「炊き上がりの冷凍」をお試しください。
「炊きたて熱々のご飯を、すぐに冷凍庫に入れてもいいの?」
そう思いますよね?
結論、入れるようにしましょう。
なるべく早めに冷凍庫に入れて短時間で凍らせることがおいしさをキープするポイントになるからです。
粗熱を取っている間においしさは逃げてしまうので、できるだけ早く冷凍庫に入れるようにしましょう。
ただ、まわりの冷凍品への影響を考えると、やはり粗熱をとってから冷凍庫に入れたほうがいい場合もあります。
その時は、ご飯のまわりに保冷剤を置くなどをして対策しましょう。
「ご飯の解凍は電子レンジで」
水分をしっかり残した状態で冷凍し、解凍で一気に全体を加熱することで、炊きたてのおいしさを再現できます。
それには電子レンジによる加熱が最適です。
つまり「瞬間冷凍、瞬間解凍」です。
でんぷんの老化が進みやすい「0~5℃」の状態をできるだけ少なくすることが重要になります。
そのため、自然解凍や時間をかけて解凍すると、どんどんおいしさがなくなってしまいます。
ご飯は凍ったまますぐに電子レンジにかけて、一気に加熱をしましょう。
冷蔵保存でもおいしくできないのか
冷凍保存であればご飯はおいしさを保つことができることはわかりましたが
「冷蔵でもそれができないのか」
冷凍など大げさなものではなく、もう少し気軽に冷蔵でおいしいまま保存したいですよね。
確かに冷凍保存の方がよさそうですが、冷蔵保存でも、おいしさを保ったまま保存することができます。
ご飯を上手に冷蔵保存する方法は「保存容器」
「ラップ」と「保存容器」
このどちらかで保存する方はほとんどではないでしょうか。
確かに、ラップは簡単で便利。
保存する量に合わせて大きさも変えられるので冷蔵庫には入れやすい。
また、ラップでも押さえつけたりぎゅっと固めずにふんわり盛れます。
ご飯を潰さないように注意して、ラップで水蒸気ごと密閉するイメージで包んで保存すれば問題ありません。
また、小分けにできたり、平らに形を変えたりもできます。
しかし。
ラップではご飯の水分が多いとべちゃっとしてしまう
ご飯を温かい状態のままラップに包むと、べちゃっとした食感になってしまいます。
雑菌の繁殖原因になったりするため、粗熱がとれてから包む方がいいでしょう。
おすすめの方法は「保存容器」を使用することです。
保存容器であれば
・ご飯をふんわりと入れられる
・乾燥を防げる
・重ねて収納できる
・電子レンジの加熱ムラが減る
・容器に入れたまま解凍できる
保存容器であれば、そのような手間をかけずに保存できます。
ご飯用に1つ保存容器があると便利ですね。
冷蔵保存したご飯をおいしく温める方法
「瞬間冷凍、瞬間解凍」の冷凍保存に比べて、冷蔵保存でご飯をおいしく温める方法をご紹介します。
冷蔵保存したご飯を温める際に、水やお酒を少し振りかけるとご飯がふっくらと仕上がります。
冷蔵保管のご飯は乾燥しやすい傾向がありますが、水やお酒で水分を加えることで硬くなってしまったご飯がふっくらと仕上がります。
お酒を使っても、電子レンジで温める際にアルコールは飛んでしまうので、ご飯にお酒の味や風味はつかないので心配ありません。
このひと手間でふっくらとしたご飯が食べられるので、冷蔵ご飯を温める際はぜひ活用してみてください。
冷蔵保存でも入れてるだけで「ふっくら美味しさがよみがえる」
陶器のごはん専用保存容器
冷凍保存に比べて、少し味が落ちてしまい、ちょっとした手間もかかる冷蔵保存。
そんな冷蔵保存でも「ふっくら美味しさがよみがえる」ごはん専用の保存容器があります。
この陶器のおひつであれば、冷蔵保存でも炊きたてのようなふっくらおいしいご飯を楽しむことができます。
炊きたてのごはんをプラスチック容器やラップで保存すると、ごはんの蒸気でべちゃっとしてしまいがちです。
陶器ならではの調湿効果で温かいごはんを入れても蒸気がこもりにくく、おいしい状態のままの保管が可能です。
そのまま電子レンジでチンするだけで、炊きたてのおいしさがよみがえります。
おいしさが続く秘密はフタの裏にあり!
おいしさがよみがえるポイントは、フタの裏の構造にあります。
フタ裏の素焼きの部分が水分を上手に調整してくれるのです。
<素焼きの部分が水分を上手に調整>
余分な水分がこもりにくく、おいしい状態で保存することができます。
食べたい時にレンジで温めれば水分がご飯に戻りふっくら炊きたての味になります。
信楽の土ならではの吸湿性
このごはん専用のおひつは、信楽焼から生まれました。
信楽焼の土は粘り気が強いことが特徴です。
その粘り気が強いことから「吸水性」をもつ性質があります。
そんな吸水性をフタで活用することで、ごはんをおいしい状態に保ってくれるのです。
そのまま保存して、そのままレンジへ
ごはんを入れてそのまま冷蔵・冷凍を。
食べるときはそのままレンチンできる優れもの。
保存時は余分な蒸気を吸いとって調節し、レンジで温めれば水分がごはんに戻り、炊きたてのようなおいしさによみがえります。
※長期にわたる保存はお控えください。
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¥ 3,300 (税込)
商品紹介
まとめ
ご飯を冷蔵保存した場合は、2〜3日程度がおいしく食べられる目安です。
それでも、保存の仕方によってはおいしさを保つことができます。
ご飯の冷蔵/冷凍保存は現代を生きる私たちにとっては欠かせません。
それでも、おいしく食べられることはちょっとした幸せを与えてくれます。
ぜひ、冷蔵/冷凍でもおいしいご飯で食卓を華やかにしてください。
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