雑味がぬけてまろやかに
洗練されたデザインで
おしゃれな晩酌を
熱伝導率の良い錫の特性を生かしたちろりです。
ちろりとは、燗をつけるための酒道具。
湯煎にかけてお使いください。
湯煎の際、熱伝導率が高いため 錫自体も高温になります。
籐を巻いている箇所をお持ちください。
錫は古来より、「錫の器に入れた水は腐らない」「お酒の雑味が抜けて美味しくなる」などといわれ、酒器や茶器などに用いられてきた金属。
ひとつひとつ職人が手作業で仕上げたちろりは、やわらかく手になじみ、どこか温もりを感じさせます。
日々の晩酌が楽しくなります。
用途に合わせた2サイズ
錫製品について
錫は金、銀に次ぐ高価な金属で、抗菌作用があります。
錫の器に入れた水は腐りにくく、お酒がまろやかになるといわれ、古くから酒器や茶器などに使われていました。
能作の錫は、純度100%です。
通常は硬度を持たせるために他の金属を加えますが、能作の錫はそれらを一切含みません。
純度100%の錫はやわらかく、形状や厚さにもよりますが手で容易に曲げることが できます。
曲げる時にピキピキと音がしますが、これ は 錫 の 分 子が 擦れ合う音 でTin Cry(ティンクライ)と呼ばれています。
金属材料を熱して液状にした後、型に流し込み、冷やして目的の形状にする製造方法を鋳造(ちゅうぞう)といいます。
溶けた金属を流し込む型を鋳型(いがた)、その型から取り出してできた金属製品は鋳物(いもの)と呼ばれています。
能作の製品はすべて、職人の高度な技術と丁寧な手作業により製造されています。
形状や用途に応じた鋳造方法、仕上げ技法、金属材料(錫、真鍮、青銅等)を選択し、味わいのある製品を生み出しています。
能作は、鋳物の可能性を広げるべく、伝統を受け継ぎながらも分野を超えたものづくりに挑戦しています。
富山県北西部の市、高岡市。
人口約17万人という富山県第2の都市で、県西部(呉西)の中心都市として知られています。
その歴史は、1609年に加賀藩主の前田利長が高岡城に入り、「高岡」の町が開かれたことにより始まりました。
「高岡」の地名は『詩経』の一節「鳳凰鳴矣于彼高岡(鳳凰鳴けり彼の高き岡に)」に由来し、前田利長が築城と開町に際して名づけた瑞祥地名であるといわれています。
この1609年の開町から商工業の町として発展しました。
その高岡の地に400年伝わる鋳造技術を受け継ぎながら、「能作」は技術と素材を最大限に活かすデザインを探究し、鋳物の可能性を広げ続けています。
400年受け継がれる鋳造技術
株式会社能作は大正 5 年(1916)、この高岡の地で鋳物の製造を開始しました。
創業当時は仏具、茶道具、花器を中心に手掛け、くわえて近年はインテリア用品、テーブルウェア、照明器具、医療機器等を通じて伝統的工芸品である高岡銅器の魅力を今に伝え続けています。
透き通るような仕上げの風鈴や、洗練された佇まいの錫製テーブルウェアも、仏具や茶道具の製造で培われてきた鋳造・仕上げ技術によるものです。
職人から職人へと受け継がれてきた高度な鋳造技術や優れた知恵、伝統、精神を次の世代へと継承すべく、素材・技術研究や商品開発に取り組んでいます。
Suiki –
錫なので、本当に熱伝導がよく、熱いものを入れると器まで熱くなります。取っ手の部分に藤が巻いてあるので大丈夫ですが、大切に使っていきたいです