日本のいいもの。

ここ日本には、小さな島国ながらも全国各地にはたくさんのいいものがあります。

それは私たちの生活における「衣・食・住」のあらゆるものまで。

食文化においては世界的にも有名で、各地の特産物は非常に人気です。

そして、もうひとつ世界的に有名なのが日本のモノづくり。

「日本製」という言葉でまとめられ、「品質がいい」というイメージがあるのではないでしょうか。

日本のモノづくりは、食文化と同様に全国各地には様々なプロダクトがあります。

日本製であればなんとなくいいものであるというイメージですが、一体なにがいいのでしょうか。

モノづくりのDNA

農耕民族だった日本人は、勤勉さがあるとともに、職人気質な国民性を持っているといわれています。

島国である日本は古来より、大陸から伝来したプロダクトを自分たちが使いやすいようにアレンジを加えて独自の文化を築いてきました。

手先が器用といわれる日本人の所以であるといわれています。

誠実に、器用に。

高い品質力を確立しているのはこの国民性が礎となっているといえます。

時代をこえても変わらないモノづくりの精神は生活に欠かせないプロダクトの基盤になっています。

産地の伝統産業と文化

モノづくりにも「産地」があります。

そして、産地として産業や文化が発展した背景には、「自然環境」が大きな要因としてあります。

全国各地の産地には、自然・気候や環境などの地理的な条件を満たすことにより製造できるプロダクトが多く存在します。

　例えばタオル。

　タオルとして有名な産地は、タオルに適した軟度が高く柔らかい水が採れます。

　綿栽培で有名な産地では、豊富な水が採れ、綿に適した湿度や気候があります。

　陶器はその土地で採れる土の成分によってできる風合いがあります。

雪が多い日本海側の地域では、農作ができない冬の時期の内職としてはじまった繊維産業など、地理的な自然環境によって産業が発展した歴史的背景が数多くあり、それら産業は現在まで受け継がれています。

産業でもプロダクトや歴史の違いはありますが、至るところで日本製が製造され活躍しています。

いいものこそストーリーがある。

職人気質な国である日本の職人さんは、その分プロダクトに対する想いや作り込みへの姿勢が強くあります。

どこで、誰が、どう作っているのか。

その製造背景こそ、「日本のいいもの」として、高品質である日本製のイメージを構築してきたのではないでしょうか。

そして

どこで、誰が、どう使っているのか。

「日本のいいもの」は、普遍的で長く使うことができ、いいものだからこそのお気に入りがある。

使うたびにちょっと嬉しくなるようなプロダクト。

作る人も、使う人も、モノへの想いが込められているのではないでしょうか。

これらを含めてストーリーであるといえます。

日本のモノづくりにはストーリーがあります。

日本のいいものには、さらに深みのあるストーリーがあるのではないでしょうか。