シルクの特徴。いい素材のイメージあるけど何がいいの?
シルクの特徴。いい素材のイメージあるけど何がいいの?
シルク素材。
なんとなく
「高級素材」
「いい素材」
というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
なめらかな質感や肌触りはルームウェアなどと相性もよく、シルク素材の製品もよく見かけることと思います。
そもそも。
シルクは日本語で「生糸」「絹糸」「絹布」を意味します。
植物から原料が採れるコットンと違い、シルクは蚕の繭を原料としている動物繊維です。
動物は植物ほど繁殖力が強いわけではないため、コットンよりも生産量が少なく、希少価値の高い素材となります。
古代の美女や王族が愛用していた
シルク(絹)は古くから、最高の衣料素材として世界中の人々を魅了し、愛用されてきました。
誰もが知っている古代の美女であるクレオパトラから卑弥呼まで、数々の歴史上の人物も愛用していたといわれています。
優雅な光沢やしなやかな肌ざわりに加え、豊かな吸放湿性、保温性などに基づく着心地のよさがあり、他の繊維の追従を許さない固有の特性がシルクの魅力です。
さらに、近年の科学技術の進歩により、絹タンパク質の機能の解明が進み、美容や健康にもよいことが明らかにされてきました。
高級感があるだけじゃない。美と健康に効果があるシルク素材。
シルクは、蚕(カイコ)の繭から作られるタンパク質でできた天然繊維です。
蚕から生まれる糸は、中央部の「フィブロイン」(約70~80%)と、その外側を包み込む「セリシン」(約20~30%)の2種類のタンパク質で構成されています。
生糸を精錬すると、フィブロインが抽出され、絹糸がつくられます。
また、アラニン・グリシン・チロシンなどの、お肌の成分に近い約20種のアミノ酸が結合した純粋なタンパク質繊維で、繊維素材としてだけではなく、ひとの皮膚や健康にもよい多くの機能を持ち合わせています。
このアミノ酸が肌の成分に近い約20種のアミノ酸を含む「タンパク質繊維」であり、肌に近い成分のため、肌に優しいといわれています。
このとき取れたセリシンは、天然保湿因子に似たアミノ酸組成をもち、肌のうるおいを保持する効果が期待されており、クリームや美容液などに活用されています。
シルクの特徴
<光沢感による上質さ>
シルクの光沢は、よく真珠にたとえられます。
真珠は、波長によって表面で反射するものと、内部まで透過してから各層で反射するものが干渉して、気品のある光沢を生みだします。
シルクの光沢も、蚕が繊維をつくりだす過程でできるフィブロインタンパクの層状構造や内部の複雑な構造が生みだしています。
また、シルク(フィブロイン)の大小さまざまな三角の断面によるプリズム効果が絹の光沢をいっそう美しいものとしています。
シルクの美しさは、染め上がりの美しさにもあり、いろいろな染料に美しく染まり、繊細な図柄を鮮やかに染め分けることができます。
<強くて丈夫>
シルクは、細い糸が織りなす薄い生地が多いことから弱いように思われますが、引っ張り強さは羊毛や綿よりも大きく、繊維の中では強靭な部類になります。
<吸湿性・通気性・保温性>
天然繊維の中でも、シルクは綿の1.5倍の吸水性があり、放湿性も綿に遜色ない特徴をもっています。
また、シルクは繊維自体が微細な多孔質構造をしており、繊維の間に空気をたくさん含むことができます。
空気の部屋をたくさん持つことで外の暑さ・寒さに影響されにくく(熱伝導率が低い)、快適に保ちます。
さらに、吸湿性に優れていて放湿速度が大きく、保温性にも優れた繊維で、軽やかな薄さとしなやかな特性を持っています。
<静電気を起こしにくい>
シルク製品は冬になると大活躍します。
衣類の着脱時に起こりがちな静電気が起こりません。
シルクは天然繊維で、かつ吸湿性にも富んでいるので、合成繊維に比べ静電気はおきにくくなります。
あのバチッとした不快感を味わうことがありません。
さらにホコリなどの汚れが付着しにくいという性質もあるので、製品のキレイさを維持することもできます。
<紫外線(UV)カット>
シルクは繭の中の蚕が紫外線を浴びないように守る機能があります。
シルク製品を身につけた場合、お肌の大敵といわれるUV-B波(UVB)、UV-C波(UVC)が吸収されて紫外線をカットします。
シルクの紫外線カット率は約90%という高さ。
衣類だけではなく、美容・健康・医療分野からも注目を浴びています。
女性にとって夏の紫外線は天敵なので、UVカットをしてくれるのは必須アイテムです。
<黄色く変色しやすい>
シルク生地は黄色く変色しやすいという点があります。
紫外線を吸収する力が大きい分、他の生地に比べて黄色くなりやすいのです。
美しい色のまま使いたいというときには、洗濯時には直射日光を避けて干すなどの工夫が必要です。
<摩擦に弱い>
シルクは美しい素材の分、ケアもしていかなければいけません。
摩擦に弱いので、雑に扱うとすぐに生地が傷んでしまうのです。
洗濯の際も、ネットに入れての洗濯や手洗いがオススメ。
シルクは、古来から愛用され、人々に重宝されてきた素材です。
確かに希少価値が高いので、シルク製品は決してリーズナブルではありません。
しかし、それだけ肌に優しく人との相性がいい素材ともいえます。
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