「天然由来成分とは？定義やメリットってなに？」今さら聞けない天然由来成分について。

「なんとなく肌にやさしそう」

「環境によさそう」

天然由来成分と聞くと自然と”いいもの”だと感じますね。

近年では、自然派やナチュラル趣向が高まり、SDGsが重要視されるようになったご時世において「天然成分」や「オーガニック」などといわれるものの注目度が高まっています。

「天然由来成分配合の〇〇」

「植物由来の〇〇」

「オーガニック〇〇」

このような商品名が一般化されているように感じます。

しかし、たくさんの種類があるからこそ

・「天然由来成分」は何が基準になっているの？

・「天然由来成分」の何がいいの？

・そもそも天然由来成分って？

など、何が何だかわからない…なんてこともあるのではないでしょうか？

今回は、そんな「天然由来成分」についてご紹介していきます。

・天然由来成分ってなに？

・天然由来成分は本当に肌にいいの？

という疑問を抱いている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

少しでも疑問が晴れれば幸いです。

1. 天然由来成分とは？
2. 似ている成分の種類
3. 天然由来成分は本当に肌にやさしいの？
4.天然由来成分のメリットとデメリット

天然由来成分とは？

「天然由来成分」とは、天然の動植物成分に化学的な処理（抽出・精製・加工など）を施してつくられた成分を指します。

化学的な処理を施されていない方がいいのでは？

と感じるかもしれませんが、処理をしないと植物の特性やニオイ、色がそのまま残るため、肌に使用する場合に刺激が強いことがあります。

そのためケア用品としてあまり適さないのです。

人の手を加えていない天然成分は、品質を長く保つことが難しいので、化学的な処理はとても大事な作業になります。

ニオイや不純物を取り除き、「天然由来成分」を精製し、防腐剤や保存料、着色料や香料など人肌に合う製品になっていきます。

品質を保ち、長く安心して使うためには、ある程度の処理をした成分を加えることも重要ということですね！

安全性や使用感、肌との相性も含めて目的や用途に合ったものを選ぶことが大事になります。

3つの似ている成分

成分には「天然由来成分」以外にも似たような言葉で使われる成分があります。

似ているようでそれぞれ違いや特徴があるので、この3つの成分もおさえておきましょう！

似ている成分①：「天然成分」

天然成分とは、天然由来成分での化学的な処理はせずに、自然の中にあるものから抽出した成分を指します。

圧搾・粉砕・蒸留などの物理的な処理で抽出した植物の成分や、有機栽培で育てられたオーガニック成分などが該当します。

植物以外には動物微生物、石油や天然ガス以外の自然界の鉱物なども含まれます。

似ている成分②：「自然由来成分」

自然由来成分は、天然由来成分と同じような意味合いで使われる名称で、天然成分に化学的な処理を施してつくられたものです。

たとえば、「自然由来成分100%」という表記の場合は、「植物などの自然のものを原料100%でつくられた合成成分」という意味になります。

似ている成分③：「植物由来成分」

天然由来成分は本当に肌にやさしいの？

「天然由来成分」というと、”肌にやさしい”イメージが浮かんでくるのではないでしょうか？

もちろん、天然由来成分によって肌をやさしくケアしてくれる大きな要因であることは間違いありません。

しかし、天然由来成分といえど、肌へのダメージがまったくないとも言い切れません。

植物の中にも、かぶれや赤みなどのダメージを与えるものも存在します。

成分と肌との相性にも個人差があるため、「天然由来成分＝肌にやさしい」とは言いきれないのが現状です。

肌との相性や肌の状態を考慮しながら試していきましょう。

天然由来成分のメリットとデメリット

肌をしっかりとケアし、心地よさを与えてくれる天然由来成分ですが、たくさんのメリットがある分、デメリットも存在します。

それぞれのポイントをおさえておきましょう！

[メリット]

○ 肌との相性がいいものが多い

○ 肌への負担が少ない

○ 合成成分を少量におさえている

○ 肌本来の機能や状態を引き出してくれる

[デメリット]

× 成分によっては肌との相性が合わないものもある

× 比較的高価格

天然由来成分を使用しているからこそ、いい面もあればそうでない面も。

しかし、肌に合う成分のものであれば、もちろん肌に良い効果を与えてくれます。

それぞれの成分の特性を理解しておくといいかもしれませんね。

自分に合った天然由来成分を

このように、天然由来成分といえど、成分の特性によりいい面とそうでない面の両面をもっています。

肌に直接つけるものだからこそ、できるだけ天然で自然なものを、と考えがちですが、肌との相性や肌の状態によっても異なるため、「天然由来成分だからいい」というわけでもなさそうです。

それぞれの成分の特性を理解し、自分に合った天然由来成分を見つけていきましょう。