山形県の特産品・名産品。もうひとつの日本一とは？

山形県の名産品といえば？

「さくらんぼ」

「米沢牛」

「お米」や「日本酒」

このあたりは有名ではないでしょうか。

ここ日本は食文化が豊富なので、生産量日本一のさくらんぼや山形名産の米沢牛、平牧三元豚などバラエティ豊かなおいしい食べ物がたくさんあります。

しかし、山形県には食文化だけではなく、染物や編物などの歴史的な伝統産業まで他にもたくさんの特産品があることをご存知でしょうか。

「これもそうなの？」

と思うような、意外と知らないものまであったりします。

そんな山形県の特産品とは？

山形県の特産品・名産品

食べもの

さくらんぼ

収穫量：14,200t (全国1位)

全国シェア：78.5%

西洋なし

収穫量：17,700t (全国1位)

全国シェア：65.8%

アケビ

収穫量：46.8t (全国1位)

全国シェア：88.8%

他にも、わらびやたらのめ、なめこなどが全国1位の収穫量。

また、ぶどうやスイカの収穫量が全国3位など、果物の生産量は全国でもトップクラスです。

自然という点においても、ブナ天然林の広さや、東根の大ケヤキ、滝の数などが全国的にも有名です。

山形県の県花でもある「紅花」は、古来から染料として使われており、県内に流れている「最上川」周辺地域で梅雨が明ける頃に咲きます。

紅花についてはこちら

山形県のもうひとつの生産量日本一「スリッパ」

どうしてもさくらんぼのイメージが強い山形県。

実は他にも生産量日本一がありました。

それは「スリッパ」です。

国内生産量の約40%をしめるのが山形県河北町。

山形県を代表する河川「最上川」が近くに流れる、人口約19,000人ほどの小さな町でスリッパという産業が発達しました。

もともと農業が盛んなこの地域では、収穫が難しい冬の時期に内職として草履を作ったのがはじまりだといわれています。


それが昭和時代には日本一のスリッパ産地として発展します。

はじまりは戦前。


1930-1940年頃に最盛期を迎えますが、時代とともに変化する需要に対応し、藁草履からゴム草履が普及し、スリッパへと変遷していきました。

1960年代前半からスリッパ生産が本格的に開始され、1980年代には生産量が全国の30％をしめるまで発展していったそうです。

海外生産が主流となり低価格商品が出まわる現在でも、国産を貫き品質の良いスリッパを製造されています。

農家さんの冬場の内職からはじまった履物産業がいまや日本を代表する名産品になっています。

この歴史的背景は現在も変わらず、普段ひとつひとつ手作業で製造を行うスリッパ職人さんのなかには、初夏になるとさくらんぼの収穫をされる方もいらっしゃるそうです。

昔から変わらない製造背景とスリッパ職人さんのライフスタイルが現在も受け継がれています。

現代では、「かほくスリッパ」としてブランド化され、国内だけではなく海外でも注目を集めています。

山形県を産地とするスリッパは、日本が誇る名産品となっています。

「家に帰ったら、ゆったりとした時間を過ごしてほしい」

という想いから開発されたファクトリーブランド。


ABE HOME SHOESを手掛けるのが国内生産量日本一を牽引する1社である阿部産業株式会社です。


創業大正8年の履物製造一筋100年という歴史と、現在もすべて職人さんによる手作業での製造を継承しています。


きめ細かい縫製、国産にこだわった素材。
海外生産という時流に左右されず、”品質第一”を掲げ日本製を貫くモノづくりは圧巻です。