日本漆を楽しむライフスタイル
日本漆を楽しむライフスタイル
漆とは
漆(うるし)とは、ウルシ科のウルシノキやブラックツリーから採取した樹液を加工した、ウルシオールを主成分とする自然樹脂塗料である。塗料として漆工などに利用されています。
漆の木は15年から20年かけて育てられ、一本の木からわずか200ml程度しか摂れません。
6月からの採取時期によって性質や用途が変わり、10月の採取が終わると伐採され、水にさらした枝からも末辺(まつへん)として採取されます。
翌年、春に切り株から伸びるひこばえの中の選ばれた一本が、15年かけてまた新たな木に育てられます。
漆の特徴
漆の特性は、乾燥させる事によって比類な抗菌性を備え、耐酸、耐アルカリ性、耐水、防腐性をあわせ持ち、とても安全で塗り直しができる自然塗料です。
化石燃料から作る有機塗料は、石油系の有機溶剤を揮発させて乾燥させますが、漆は温度と湿度により空気を吸収して(空気中の水分を吸収し、ウルシオールが酸化重合する事で)乾きます。
梅雨の時期ほどよく乾く理由は、日本の風土によって生まれ優れた抗菌性を兼ね備えているからであり、これは大切にしたい先人の知恵といえます。
国産と海外産
生育環境の違いから外国産漆はゴム質を多く含み、基本的にDNAや成分の含有率が異なります。
日本漆の良さは、繰り返す高い温度の使用などに強く、多量に含まれるウルシオールなどの薄い塗りでもしっかりとした硬さや丈夫さがある事、また使う事で透明度が増し、凛とした美しさを兼ね備えています。
昔は漆のことを”Japan”という呼び名をしていたそうですが、それくらい日本漆は上質であるといえます。
しかし量産とともに外国産の漆が市場の九割り以上を締め、日本産は高額なことから利用が減り、日本の漆産業を存続させるには様々な問題が残されています。
岩手県二戸市浄法寺町は日本の数少ない代表的な産地であり、わずかな国内市場の七割の生産量を担い、日本産天然漆の1.5%の流通を様々な人たちが協力し存続しています。
漆の魅力
使う事が楽しくなるような、漆の魅力とは 漆の木が自分を守るために出すわずかな漆は木の命であり、森と共に生きる叡智を伝える手から、形に託されて引き継がれ、使う人のみ得られる楽しみに変わります。
日々使うことによって漆を育てるといいますが、製作工程では得られない透明感と艶がでてきます。
漆の表面をみていると漆の木が生きた時間の風景に、使う人の思いをのせて、さまざまな表情をもってきます。
使えば使うほど育てる楽しさを実感していただければと思います。
日本に限らず大量生産の片隅で、手仕事から生まれるものづくりは、手から手へ「もの」を大切にする気持ちや喜びの気持ちを育みます。
形が生まれてくる背景を知ることによって「粋」を愉しむ心は、使う楽しさや人との繋がりから、思いやりへ広がっていきます。
自然と共にある暮らしは、匠の技によって日本文化の素晴らしさが、持続可能な「もの作り」に生かされています。
人にしても、「もの」にしても、向き合う相手と気持ち良い関係を育むことが、日本に限らず、よりよい宇宙船地球号にしていくため、日々の暮らしの活力にしていただければ幸いです。
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